昭和9年に国指定天然記念物になった、樹齢1000年ともいわれる、下の城のイチョウ。
地元では「チコブサン」とも言われていて、乳の出が悪いご婦人が、この銀杏の幹から下がった乳瘤(ちちこぶ)を削り、煎じて飲むと、乳の出がよくなるといい伝えられています。
駐車場も備えておりまして、くまモン(?)などのゆるキャラがお出迎えしてくれます。
樹齢1000年だけあって、四方八方に枝が伸び、1本の木で森のような様相を呈しています。この銀杏は雌株で、根元の周囲は21m、幹回り10m、樹高25mにもなります。
10月下旬〜11月上旬に毎年ライトアップも行われていて、多くの観光客やカメラファンを惹きつけています。
大銀杏は周辺の道路よりも高くなっていますが、なぜかというと、ここが戦国時代末期の下城城主「下城上総介経賢」の墓所であり、銀杏の根元にある五輪の塔は、経賢の母・妙栄の墓だと言われています。
下城の大銀杏を見たあとは、歩いてすぐそばのところに、大迫力の下城滝(落差40m!)や、鍋釜滝もご覧になれますので、セットでぜひご覧いただければと思います。