不動岩

 

熊本県山鹿市の蒲生(かもう)にある不動岩は、熊本県指定の奇岩名勝となっている珍しい岩です。

 

岩の根元には不動神社があって、そこから見下ろす山鹿の景色は素晴らしいですよ!

 

 

この不動岩は高さは80mもあって、根回りは100mの巨岩となっています。岩を近くでよく見ると、大小の石がくっついて、1つの巨岩を形成していることがわかります。このように出来た岩を礫岩(れきがん)といいます。

 

この不動岩を歌った「みいくさの 神の姿を仰ぐかな 平伏す岩は まつろえる神」という古歌が残されています。

 

 

3~4億年前といわれる古生代の変斑糲岩(へんはんれいがん)を主として構成されていますが、それらが崩れてさざれ石となり、それが海に流され海底に堆積し、強い圧力や熱を受けておおきな岩盤を形作り、長い年月をかけて削られてこのような形になったとされます。国家「君が代」に「さざれ石の巌となりて」というフレーズがありますが、まさにその状態といえます。

 

1億年前の花崗岩がふくまれているので、おそらくはそれよりは新しい岩石であると言われていますが、正確な年代はわかっていません。

 

 

 

不動岩の名前の由来となる、不動神社。「不動岩」とは、平安時代に山伏たちがこの山中にこもり、不動明王を本尊として奉り、修行に明け暮れたことに由来しているとされます。

 

平成29年に神社が再建されたようで、20年以上前に来たときとは様変わりしていました。そのときには道路もところどころ舗装されていなかったんですが、いまでは山中まできちんと舗装がなされていました。(それにしたって、狭い道路なので、離合は難しいのですが・・・)

 

 

さまざまな年代の記念碑等がならんでいました。長い年月、地元に親しまれてきた場所だという証拠でしょう。

 

 

展望所からのながめ。車で登るのもかなりたいへんな場所となりますが、それでもときどき、ここまで来て休憩していました。

 

 

駐車場も整備されており、きれいなトイレもありますので、安心して来れますよ!

 

ただし!離合困難ですので、運転は慎重に。遊歩道が整備されていますが、足腰に不安のある方を同行させるのでしたら、観光タクシー「加来タクシー」の利用も、ぜひご検討くださいね。