パワースポットとして最近注目を集めている穿戸岩(うげといわ)。岩山の横っ腹に、鬼八法師が蹴破ったという伝説のある、縦横10mもあろうかという大穴が空いています。
巨岩を貫いて大穴が空いているので、困難な目標でも達成できる御利益があるとか・・・!その御利益にあやかろうと、岩肌にはびっしりとお賽銭が貼り付けられていましたよ。(お賽銭箱は別にあるのですけど・・・)
穿戸岩に登るための登山道は、コンクリートで固められた道が作られるなど整備が進んでおり、以前訪れたときよりは登りやすくなっていました。
それでもきつい急坂を延々と登っていかないといけないことには変わりませんので、訪れるさいには、運動靴など動きやすい恰好で、万全の体調で登られてくださいね。
穿戸岩へ行くには、上色見郵便局の向かいから、上色見熊野座神社の参道を登っていかなくてはなりません。上色見熊野座神社は、伊邪那岐命、伊邪那美命、石君大将軍をお祀りしている神社となります。
なお、上色見郵便局の隣の空き地は郵便局の駐車場です。ここに止めると地元のかたにご迷惑がかかりますので、かならず上色見熊野座神社の駐車場をご利用ください。(国道265号を上色見郵便局から80mほど北東に進んだところにあります。)
誰の仕業か、狛犬に帽子がかけられていました。向かい側の狛犬も、同様に帽子をかぶっていました。なんだか笠地蔵を思い起こしますね。
100基近くもの灯籠が立ち並ぶ参道。登っても登っても先が見えません・・・。
こんな登りやすい綺麗な道がついているのなんて、ここだけです。
長い長い、あまり整備のされていない苔むした石階段を上っていくと、杉林が深くなり、じつに幻想的な情景となります。この、ほどよく古びた、枯れた趣きは、日本人の美意識としてはとても美しいと感じるのではないでしょうか。
夏目友人帳で知られる漫画家・緑川ゆきさん原作の「蛍火の杜へ」の舞台ともなりました。
260段はあるという石段を登り切ると、上色見熊野座神社が見えますが、ここで参拝がてら小休憩したのち、さらに穿戸岩をめざして上に登っていくことになります。
なお当然ですが飲料水の販売などは一切ありませんので、特に夏場は飲み物持参で来られたほうがよろしいかと思います。
登山道はコンクリートで整備されているとはいえ、とても滑りやすくなっています。そのため、このような竹製の杖が用意されています。
熊本地震で崩壊した登山道。迂回路が作られていますので、そちらを登ります。ここまでくればあと一息ですね。
穿戸岩は、参道と神殿からまっすぐ伸びた延長線上にあります。
非日常感をより味わうには、晴れた日よりも曇りや雨の日に来たいスポットだと感じました。