後藤是山が使用していたという安楽椅子。
前回、後藤是山記念館を訪れた際は、まだ熊本地震の影響で復旧をしていませんでしたから、中を取材することができませんでした。今回はちゃんと中を見てくることができましたので、改めてご案内させていただきます。後藤是山とは何ぞや?という方は、まずは前回記事をご覧ください。
案内図。なかなかの広さです。上の安楽椅子は、ここでいうガラス戸の部屋になります。
茶の間。小さいながら囲炉裏があって雰囲気がいいですね。ガラスや障子、畳は新しいものに入れ替えられていますが、調度品や柱、壁、天井などは、当時のままだそうです。
昔の鉄のアイロン、懐かしいですね。
廊下。
座敷の南側の部屋。床の間になっています。じつはこの床の間、熊本藩藩校時習館教授として知られる、藪孤山(やぶこざん)から譲り受けた武家の床の間だそう。
床の間のふすま絵。一部破けており、また、すすけて黒っぽくもなってはいますが、なんとも豪奢で見事。落款印も確認できます。
鶴の図案を用いた釘隠し。
座敷を仕切る鴨居の上には、見事な透かし彫りが・・・!
当時のままの水屋箪笥。
友の部屋では、是山の年表や、作品展示がなされていました。
友の部屋。昔はこの一帯には建物がなにもなくて、阿蘇山まで見渡すことができたといいます。
ご案内くださった館長様、長々と歴史談義にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
個人の邸宅としては大きいものだとはいえ、じっくり見てまわって解説を聞いておりましたら、1時間以上滞在していました。展示物もそうですが、建物自体が歴史があって見応えがありますので、楽しいですよ!資料館も展示物たくさんで、広い施設ではないものの訪れる際には結構時間を長めに見ておいたほうがいいかもしれませんよ。