西原村のふもと、俵山交流館「萌えの里」の近くに、揺ヶ池という霊験あらたかな名水がございます。直径4mほどの小さな池で、コバルトブルーの水をたたえるこの池は、地元では「おいけさん」と呼び、親しまれています。
熊本地震のさいに一時枯渇してしまいましたが、現在は無事に霊水が戻ってきているようでした。枯渇防止で1人20リットルまでと制約がありますが、いまでも自由にお水をいただくことができるため、ポリタンクを片手にお水を汲みに来られる人の姿を見かけることができます。
大正時代の話ですが、夢枕に立った神様のお告げに従い、こちらの霊水を飲んだり塗ったりしたところ、長年患ってきた足痛が治癒した人がいたということが評判となったそうです。
一時は揺ヶ池から万徳集落にかけて、1kmにわたって旅館が建ちならび、たいそうな賑わいだったということです。
揺ヶ池には二柱の主神がいらっしゃいます。揺ヶ池主之神と、弁財天です。こちらの櫓では弁財天を奉納してあります。
白蛇様が祭神ですので、拝殿には額縁におさめられた白蛇様が祀られていました。
白蛇様の抜け殻。とっても長いのにびっくり!
熊本地震の影響により、熊本県道28号線の一部に通行止め区間がございます。当分は迂回路を利用することになるかと思いますので、事前に通行止め区間をご確認くださいませ。