和銅6年(713)、元明天皇の勅願により国郡鎮護のため創建された神社で、不知火現象の観望に適した場所ということで知られています。
読み方は「えいのおつるぎじんじゃ」といいます。
かつて海童神が「えい」の魚の背中に乗ってはるかかなたより鎮座された、との言い伝えもあり、そのため、氏子は「えい」を食べないのだそう。
不知火現象は八代海で見られる蜃気楼現象(鏡映蜃気楼)で、漁火を光源として、数百や数千の火が横並びに並んで見える現象です。
旧暦7月の晦日の風の弱い新月の夜などに起こるとされ、遠浅の海が続く八代海の干潟の砂と流れ込む水路の温度差が幻視の原因となっているようです。
かつては龍神の灯火と恐れられ、不知火が見える日の漁は不吉なので避けたとされています。
『日本書紀』などに、景行天皇が九州南部の先住民を征伐するために熊本を訪れた際、不知火を目印にして船を進めたという記述があります。
厳島神社を思わせる海の鳥居があります。参道が海からはじまってるなんて、ロマンチックだと思いませんか。
これは引き潮のときに撮影したので基礎部分が水没していないですが、満ち潮のときであれば、幻想的な海の鳥居が撮影できます。
歴史のある神社ではたまに見かける土俵。奉納相撲を行うためかと思われます。
不知火現象は干潟の埋め立てや、住居からの明かりなどの影響で、見るのは難しくなっているそうですが・・・。神社が小高くなっており、海が見渡せるのでデートスポットとしてもよさそうです。
緊急事態宣言が解除されましたら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。