山鹿市立博物館の近く、肥後古代の森の一角にあるチブサン古墳は、石室の近くまではいって、中の装飾古墳を見ることができる貴重な前方後円墳です。
古墳時代には日本各地で30万基とも言われるほど多くの古墳が築かれましたが、そのなかでも石室や石棺、横穴墓を彫刻や彩色で飾り付けた装飾古墳というものは、650基ほどしか見つかっていないのです。
名前の由来となった石屋形の文様。真ん中の2つ並んだ丸い文様が女性の乳房にも見えることから、地元では「乳の神様」として信仰されてきたそうです。
右が石人といって、もともとはチブサン古墳のくびれ部付近に建てられていたのですが、現在は九州国立博物館(所有者は東京国立博物館)に保存されています。
チブサン古墳は平時は施錠されているため、中にはいるためには山鹿市博物館窓口で見学料を払い、見学申し込みをする必要があります。(10時、14時の2回、見学料100円)
※内部は撮影禁止でしたので、写真はありません!!その代わり、外部に文様が描かれている石屋形のレプリカを展示してあります。
この2つの丘陵からチブサン古墳と名付けられたのでは・・・?という感じさえします。
石室の入口は江戸時代の時点ですでに開いていたとのことで、葬られていたであろう人や副葬品などは残っていなかったそうです。