かつて熊本には回春病院という、ハンセン病患者のための医療施設がありました。この跡地に、ハンセン病治療に尽力した「ハンナ・リデル」と「エダ・ライト」を称える記念館が作られています。この建物は、ハンセン病病原菌研究所の建物を再利用したものとなります。
回春病院跡地には、この記念館のほか、リデルライトホームという老人福祉施設が、いまも運営されております。リデルたちの「分かち合い」の精神を受け継いだ施設だということです。
この建物も熊本地震の被害を受けていたため、このようにロープで立ち入り禁止とされており、施設は閉鎖されていました。再開の日時などは発表されておらず、復旧の見通しがたっていない状況のようです。
震災後は、地震を受けて閉鎖されていたり、取り壊されていたりする史跡も多いですので、観光のさいには、現地の事情を把握している観光タクシードライバーに頼んでいただければ、無駄足になることもなく歴史ロマンをじっくりと堪能していただけるのではないか、と思っております。