江戸時代に編纂された肥後国史に、「白川乾藪堂というところに、阿蘇大御神の御足跡石がある」との記載があるのですが、長らくは、伝承のみが残り、石は失われているのだと思われていました。ところが、平成11年の地元の花見会でその巨石を探そうと盛り上がった結果、言い伝え通りの姿のこの巨石が見つかったのだそうです。
ところで、この巨石には女神様のお顔が浮かび上がっているのですが、上の写真のどれが女神様か、おわかりになるでしょうか?
女神様の部分を拡大してみますね。どうですか?意外なまでに写実的なお顔に見え、視線すら感じましたので・・・、正直なところ、わたしは一瞬ですが、たじろいでしまいました。
なお、このお顔の部分、不思議なことに、雨が降っても濡れないということです。
拡大してもお顔がどこかよくわからん!というかたのために、現地に掲示してある案内看板を掲載しておきます。これだとだいぶはっきりとお顔が確認できるかと思います。
肥後国史に「四五尺計ノ石ニ両足揃テ深サ六七歩アリ 雨天の節、水溜ル事ナシ不浄ノ人近ク寄レバ崇アルト云」と記されている霊験あらたかな石です。
それにしても、後ろの女神様の視線が気になります・・・。
健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、阿蘇の平定と開発を願い、この巨石に立って祈られたのだということです。
この岩の上部では、特定の条件がそろうと日の丸現象という不思議な円形が浮かび上がります。その条件とは、前日に雨が降り、翌日に晴れた場合だということです。この日は晴天がつづいている日でしたので、日の丸現象は確認できませんでした。ちょうど、しめ縄に囲まれた中央に浮かび上がるそうです。
ちなみに女神様がよく見える位置に、拝見台が置かれていました。
国土開拓の神様で多くの御神徳があり、パワースポットとしても人気となっています。入り口がわかりづらく、わたしも久しぶりに訪ねたら通り過ぎていましたので、訪問される際にはよく地図をご確認くださいね。