明けましておめでとうございます。本年も加来タクシーをどうぞお引き立ていただきますよう、よろしくお願いいたします。新年一回目となりますので、新年にふさわしい、縁起の良い名前のお寺さんを、ご紹介いたしましょう。
こちら天福寺さんは、新西国三十三ヵ所観世音菩薩の石仏が建立されており、観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるといわれています。
訪問時はちょうど毎月十八日の観音例祭の日であったようで、思いがけず住職様方よりおもてなしをいただきました。
住職様から、
「せっかく来たんだから、ちょっとお茶でも飲んでいかんですか。」
と言われたときは、いままで訪問したあらゆるお寺でそんな声がけをされたことがありませんでしたので、正直すこし戸惑いました。
のっぺ汁や漬物、お菓子、干し柿などを、お茶とともに出していただきました。
訪問者をこうしておもてなしするのが、天福寺さんのスタイルだということでした。
庭では、にわとりが普通にそこらを歩いていました。いまでは農村でもあまり見かけない風景のような気がします。鳥小屋には20羽くらいはいたでしょうか。
ご馳走をいただき、おなかもいっぱいになったところで、新西国三十三ヵ所観世音菩薩巡りをしていこうと思います。1番目だけが出入口近くのところに離れて鎮座されていましたので、住職にたずねるまでは、どうして1番目だけないんだろうかと、不思議に思ってしまいました。
実際に新西国三十三ヵ所を巡ることに比べればなんてことはないんでしょうけど、倒木や枯れ木などで足場が悪くなっており、もう少し手入れされていれば・・・とも思うところではありました。
最近では手伝いにきてくれる人も少なくなって、管理が行き届かないことが多いそうです。 住職様は介護もしながらの運営になりますから、相当なご苦労をなさっていることと推察いたします。
ところどころ枯れ木が集めてあって、たぶんそのうち燃やすんだろうな、という感じでした。
後半の観音様にいくにつれて、立派に新しくなっている感じがありました。
延宝六年(1678年)に肥後藩主第五代綱利の発願により、清水町打越にあった名を継承し、開山された歴史のあるお寺です。
毎月18日は観音例祭、4月18日には大祭もあるということですので、お祭りの日にあわせてご訪問されてみてはいかがでしょうか。