今回は人吉の鍛冶屋町をご紹介いたします。名前のとおり、鍛冶職人を集めて造られた町で、現在は2軒の鍛冶屋が営業されています。鍛冶屋では、鍛冶職人が包丁を造っている工房を外からのぞき見ることもできますよ!
相良氏の初代・相良長頼は、源頼朝の命により遠州相良(現在の静岡県南部)から人吉荘地頭として下向したのですが、そのとき遠州鍛冶の技術を人吉に持ち込んだ、とされています。江戸年間には、城下に六十六軒の鍛冶職人を集めて鍛冶屋町を作り、刃物・銃・農具を製造する一大産地として発展してきました。
街路から工房がこうして見えるようになっています。奥には作業されてらっしゃる鍛冶職人さんも見えますね。こちらの正光刃物製作所・蓑田鍛冶工場さんは、なんと500年の歴史を誇るのだそうです。
相良藩は細川家・島津家という大国にはさまれていましたから、相良氏は独特の兵団を組織して対抗しました。それは、兵農一体といって、平時は武士も農耕に従事して、戦となれば農民も武器をとって立ち上がるというものでした。そのなかで、刀工の技術と野鍛冶の技術は一体となり、独特な鍛冶工芸が発展する素地となりました。
取材時期がひなまつりの時期だったため、鍛冶屋町公園には、竹あかり用の竹筒がそこかしこに、にょきにょき生えていました!
お土産物店「大吉」。こちらは、とあるアニメ作品のファンのかたにはたまらないお店ということで・・・。
熊本県出身・在住の漫画家である緑川ゆき先生の「夏目友人帳」のグッズがたくさんあるお店、ということでも知られております。
あちこちに、夏目友人帳の人気キャラクター、ニャンコ先生がいらっしゃいます。
夏目友人帳は人吉温泉のタペストリーにもなっているんですね・・・。人吉には、緑川ゆき先生のご親戚が経営なされてる喫茶店などもありますので、こちらはまた機会を改めてご紹介させていただきます。
前回ご紹介いたしました、釜田醸造所さんもこの鍛冶屋町のなかにあります。かつての鍛冶職人街の雰囲気を残すレトロな町並みをはじめ、みどころたくさんですので、ゴールデンウィークにまだ遊びに行くところが決まっていない人にはオススメですよ。
人吉は酒蔵巡りなどもするなら、お父さんもお酒飲みたいでしょうし、観光ガイドタクシー・加来タクシーをぜひご検討くださいね。