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宇土市網田焼の里資料館をたずねました。
格調高い白磁器で知られていた網田焼は、かつて御用窯にも指定されたこともあるのですが、御用釜中止となってからは凋落の一途をたどり、現在では窯跡が残るのみで、途絶えてしまっております。
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網田焼の陶磁器の数々を拝見できるほか、280年前からこの地に残る、中園家の武家屋敷を見学することができます。
中園家は肥後細川藩において御山奉行と窯奉行を兼任し、網田焼を統括管理した伝統のある家柄となります。敷地面積はおよそ1000坪、木造の武家屋敷は100坪もあります。
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江戸時代当時の建築様式はたいへん興味深いものです。真壁の和室に、天袋付きの床の間というのも、いまではなかなか見かけないような気がします。よく見ると長押に槍掛け(?)のようなひっかかりも・・・。
火鉢や刀掛台などもいまでは珍しいですよね。
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江戸後期に建てられた中園家屋敷には、陶磁器のみならず、歴史的価値のある古道具類なども多数展示されています。
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中園家屋敷はもともと老朽化による雨漏りなどが問題となっていましたが、平成3年の台風19号でついには大きく屋根が損壊してしまい、長期保存には憂慮すべき状態となっていました。
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これら貴重な民俗資料を後世に残すべく、宇土市により「網田焼の里資料館」として整備することが決まりました。
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かつて蔵があったところに、資料館が整備されておりますが、残念ながらそちらは写真撮影不可でしたので、ご紹介できるのはここまでとなります。
新型コロナウイルスにより、一時休館している可能性がありますので、訪問する前には一度ご確認なされたほうがよろしいかと思います。