夏目漱石第六旧居/北千畑の家

 

夏目漱石の第六旧居である北千畑町の家は、漱石が熊本を離れる明治33年9月まで家族と暮らした家です。藤崎八幡宮の参道から、すこし北にはいった路地にあります。

 

 

私有地のため、残念ながら一般公開はされていませんが、そとから外観を伺い知ることはできました。数年前から無人となり、老朽化が深刻となっているようで、窓があった場所に板を打ち付けて応急処置がなされているようでした。

 

 

夏目漱石が住んでいた当時の家主の、ひ孫に当たる大阪市の男性が所有しており、実際の管理はその所有者の叔父の磯谷精一さんが管理されているとのこと。個人所有での維持が困難で取り壊しも検討されたそうですが、文化財として保護する前提での有償譲渡の意向が伝えられています。

 

 

中村汀女邸など、取り壊されてしまった文化的価値ある熊本の建築物なども多いなか、この第六旧居は所有者が協力的であると伝えられていますので、保存活動がうまくいって、近い将来、一般公開される日が来るのではないかと、期待しています。加来タクシーとしても応援させていただきたいと考えております。