熊本県内最古の駅舎・網田駅

  
明治32年より現存する、熊本県最古の駅舎、網田駅をご紹介いたしましょう。国登録有形文化財(2014年12月19日登録)としての名前は、「JR三角線網田駅本屋」といいます。
  

 
JR三角線は、宇土駅から三角駅に至る全長28.2kmの私鉄路線(九州鉄道株式会社)であります。開業当時、門司-三角間が本線の位置づけであり、宇土-八代間のほうが支線でした。
 

  
三角線には9つの駅がありますが、開業当時からの駅の本屋(駅舎)が現存するのは網田駅だけです。県内最古の駅舎であり、九州でも2番目に古い駅舎となり、九州における貴重な近代産業遺産の一つに数えられています。
  

 
駅舎の施工は、当時、間組の下請けとして三角線の工事に従事した西松桂輔氏(西松建設創業者)が関与しているとされています。

駅舎の設計は、当時の九州鉄道株式会社の技術者のようですね。
 

 
なお、現在、網田駅は、 NPO法人網田倶楽部が指定管理者として 駅舎管理や切符販売を行っています。

駅舎の一部では、網田レトロ館という土日祝のランチタイムのみ営業している駅カフェも営業しております。次回は、網田レトロ館をご案内させていただきますので、お楽しみに~!