恋人の聖地「光のハート」/二俣橋・二俣福良橋

二俣橋

 

熊本ローカルのテレビではたまに取り上げられる「光のハート」が浮かび上がる不思議な橋。美里町の二俣福良渡(ふくらわたし)から二股橋をながめると、タイミングによってはハートが出現するため、「ふたまたなのにハートが見える」と、SNS上でもたいへん評判になりました。

 

 

復旧工事の看板より。ハートの写真は時期はずれのため撮れませんでしたので、こちらを参照ください。

 

熊本震災により二俣福良渡が半壊したため、長らく見ることができない状態でしたが、昨年10月末に復旧工事が終わりました。この、ハートが見えるタイミングですが、10月から2月まで、正午ごろまでの約30分間だけしか見ることができません。(取材時は6月でしたので当然見ることができず・・・。)

 

 

駐車場や公衆トイレなども整備してありますし、こういった洒落たオブジェで恋人同士の気分も盛り上げてくれますから、石橋巡りのみならず、恋人同士のデートスポットとしても、おすすめですよ。ただし、彼女を連れて行くのであれば、訪れる時期と時間帯をくれぐれもお間違えなく!いつでもハートが見えるわけではないですからね。

 

 

なお、この二俣橋・二俣福良渡(ふくらわたし)は、いずれも江戸末期に作られました。川の合流点で直角に交わる兄弟橋というのは、全国的に見ても珍しいものです。これらは中山手永総惣屋・小山喜十郎によって整備されました。

 

なお、釈迦院川と津留川の合流点ということで、この付近には5つの橋が密集しており、二俣五橋と呼ばれています。この写真でいうと、撮影場所は二俣福良渡。右手にかかるのが二股橋。左上に見えるのが年祢橋(奥側の石橋)と新年祢橋(手前の鉄橋)。また、写真におさまってないですが写真左側に、二俣福良渡と平行する形で新二俣橋がかかっています。

 

天草五橋とかと違って、架橋年代がばらばらなのが、面白いところ。この場所からだと、江戸時代から現代にかけて作られた5つの橋がまとめて見えるのです。

 

 

美里町には、石橋が江戸時代に作られた石橋が36基ございます。石橋がお好きなら、ここから南西に20kmほどのところにある、八代市東陽町の石匠館も訪れるといいですよ!あの有名な通潤橋を手がけた石橋の技術者集団「種山石工」の功績を紹介している施設となります。