小国両神社~千両・万両の神様

 

小国郷の総鎮守とされる小国両神社。江戸時代の富くじのエピソードに由来して「千両・万両の神様」と呼ばれておりまして、宝くじ当選祈願に訪れる人も多い、金運のパワースポットとなっています。

 

 

正面の鳥居。三方に鳥居があります。小国郷を開拓した兄弟神、高橋大神(兄神)と火宮大神(弟神)、その母神である雨宮媛命を祭神として祀ってある神社です。

 

 

三神杉。小国両神社に祀られている三神が、仲睦まじく寄り添っているかのよう。神門よりも高く、まっすぐにそびえ立ち、小国郷を見守ってくださいます。

 

 

福銭のエピソードでも知られる小国両神社。かつて境内にあった神護寺で百姓に賽銭を貸したりして多くの人を救ったほか、商家では商いの元手に賽銭を混ぜると万倍返しになると言われており、小銭を借りたそう。これが福銭と呼ばれるものです。

 

 

 

現在、福銭はスタンプラリー形式で行われているようで、福運三社とされる「けやき水源水神様」「小国両神社」「鏡ヶ池」に備え付けてあるスタンプをそろえて、福銭の店に行くと福銭を貸してもらえるシステムになっているようです。(福銭交換店は複数あります。)

 

両神社と富くじ

江戸時代の文政元年(西暦一八一八年)より両神社で「富くじ」を行うことが許された。この頃、宮原上町(現在の一番街)で造り酒屋を営む湊屋橋本順左衛門は、毎朝早起きして井川(現在のけやき水源)で手を洗い身を清め太古から湧き出る水を祀る水神様に自然の恵みを感謝した。そして小国郷の氏神である両神社へ参拝し、天下の太平と商売繁盛を祈ることを日々の勤めとしていた。

 

ある日の朝方、港屋順左衛門は、けやき水源に小さな舟が流れに逆らい入る夢を見た。湊に舟が入ることを吉兆と感じた、順左衛門は富くじを買い、見事に大乙(一番くじ)を当てた。湊屋順左衛門の正夢の話を聞いた、郷内城尾村市郎右衛門は、毎朝一里の道をけやき水源に通い水神様と両神社に「一番くじ」を願って祈り続け心願成就し、両神社富くじと久住宮富くじに四回大乙(一番くじ)を当てたのである。

 

このことから、両神社の高橋宮・火宮の二祭神は「千両・万両の神様」と呼ばれるようになった。その後富くじは年毎に盛んになり、嘉永より安政年間まで十年間に七十六回も行われたと古文書に記載されている。明治維新となり、両神社の富くじは無くなったが、今も祈願者に開運招福を授けてくださるのである。

平成十五年十二月 小国町商工会

 

 

とてもかっこいい、石造りの龍の手水舎。

 

 

地元の総鎮守として、地元に根付いた歴史と格式のある神社という感じで、宝くじ当選祈願の神社特有の派手さはなかったのが、むしろ金運があがり当選しそうな雰囲気がありました。金運パワースポットとして、みなさんもぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。