蓮華院誕生寺奥之院

 

横綱奉納土俵入りが恒例行事として行われることで知られる、蓮華院誕生寺奥之院を訪れました!

 

真言律宗の「九州別格本山」という位置づけで、僧侶や、僧侶を志す人たちの修行の場所として、玉名市・小岱山の中腹に創建されました。とにかく圧倒されるほど広く大きなお寺で、写経や護摩行といった修行の体験などもすることができます。

 

 

世界一の大梵鐘「飛龍の鐘」と、「五重の御堂」。「飛龍の鐘」は、満願成就を願って、一万貫(37.5トン)の重さで作られました。

 

毎日六時と正午に撞くそうですが、梵鐘祈願(五千円以上)を申し込めば、この世界一の鐘を随時、撞くことができるそうですよ。

 

 

飛龍の鐘の由来

 

この大梵鐘は、京都で造られた世界一の大梵鐘で、昭和52年5月、瀬戸内海を渡り国道を通ってここに納まりました。

 

大梵鐘は、奥之院への六トン車以上は登れない狭い山道を、ご本尊皇円大菩薩様の御霊力と中興開山川原是信大僧正様の真言秘密のご祈祷によって、わだち一つ付けることなく、一時間余りでこの奥之院に参りました。(あたかも飛来したかのように思われたので「飛龍の鐘」といわれています。)

 

 

鎌倉時代に、惠空上人(皇円上人の法孫)が浄光院蓮華院としてこの地に創建し、朝廷より殺生禁断の宣旨をたまわるほどの大寺院でしたが、惜しくも戦国時代に焼失しました。

 

昭和5年に蓮華院が再興され、その後昭和53年、別院としてこの蓮華院誕生寺・奥之院が創建されました。

 

 

護摩堂。火をつけたロウソクを燭台に立て、火鉢に線香をおさめます。柱や壁は上にいくほどススで真っ黒!

 

 

なにしろ広大な敷地ですので参道が長い長い!奥に見える皇円大菩薩の大仏様のところまで行こうと思いましたが、見るところが多すぎて時間切れでそこまでは行けず・・・。

 

寺務所では、さまざまなお神籤や、縁起物のほか、盆栽までが売っていました。

 

 

寺務所には、蓮華院誕生寺奥之院で行われた、奉納土俵入りの写真がいくつも飾ってありましたよ。

 

 

修行場である五重の御堂は、僧侶の修行を体験することができる施設で、入館料が別途必要になります。

 

入館に際しては、体を清めるため、塗香(ずこう)を体に塗り、半袈裟を首にかけなければなりません。本来は見学のため修行の場に足を踏み入れるなどは、本来は認められがたいものかと思いますが、寺院の方はそれを理解した上でなお、修行の場を一般の方に開放し、見せることは意義のあることだと考えておられるようです。

 

 

塔内部は宗教施設の内部ということで、撮影はNG。代わりに、塔から見下ろした景色をご覧いただきます。

 

左端の、壁のない屋根だけの建物が、相撲道場です。昭和55年以来、歴代の横綱がこの土俵に上がってきました。

 

 

柴燈大護摩道場。秋の大祭では、ここで「荘重な仏教絵巻が目の前で繰り広げられる」、とのことです。この上に皇円大菩薩の大仏様があります。

 

 

境内の外には、お土産屋&レストランもありますよ!

 

蓮華院誕生寺と、蓮華院誕生寺・奥之院は、5km以上離れていますので、ご来場の際には混同しませんよう、お気を付けくださいね。(今回は奥之院をご紹介させていただきました。)