粟嶋神社~日本一小さな鳥居

   
粟嶋神社は、熊本の地元テレビなどでもよく紹介される、小さい鳥居くぐりの神社です。訪問当時、外国人観光客の方々が多数訪れてにぎわっていました。

ちょうど、ひな祭り直前に訪れましたので、ひな祭りの準備がされていました。イベントのため特別に用意される、金色の小さい鳥居をくぐれるチャンスでもあります。
  

   
祭神である少彦名神(スクナヒコナノカミ)は小人神であり、一寸法師のモデルにもなりました。だからこその小さい鳥居というわけですね。
  
小さい神様ながら、大国主の国づくりにも登場する、国造りの協力神でもあります。その他、常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な性質を持ちます。
  

    
粟嶋神社の境内には、縦・横30センチの石造りの鳥居が三基ありますが、「 腰延べ鳥居 」といって、農作業で痛めた足腰の痛みが和らぐ神徳があるとされます。

その他、 心身の病気 平癒・子授け・安産・良縁・厄除け・災難除け・諸業繁栄などに霊験あらたかとの言い伝えがあります。
 

   
現在くぐることはできませんが、1814年に奉納された、歴史ある小さな鳥居も残されています。

当時、重い病に苦しまれた方が、医薬の祖神として霊験あらたかな粟嶋大明神のご神徳にすがり当神社で御祈祷を受け、熱心に信仰されたところ、奇跡的に病が完治しました。そこで病気平癒のお礼に感謝をこめて他に比類なく永久に残るものをと奉納されたものです。
  

  
粟嶋神社由緒略記

寛永10年、 この地に住んでいた老夫婦の次衛門とその妻が住んでいましたが、その元を訪れた、粗末な身なりの旅の僧侶に一夜の宿を提供したところ、その夜、妻の夢に粟嶋大明神が現れました。

「我は粟嶋の神なるぞ、信心深き汝等に幸を授けん。」

翌朝、旅の僧侶は 「私はこのように貧しい旅の者、にもかかわらず、昨夜からの心のこもったおもてなし、まことに有り難く存じます。」 と言い残し、立ち去りました。僧侶の枕元には1体の神像がおかれており、驚いた老夫婦はあわてて僧侶を追いかけましたが、僧侶の姿は見当たりませんでした。

老夫婦は昨夜のおつげを思い出し、これこそ少彦名命(すくなひこなのみこと:粟嶋大明神)に相違ないと想い、粟嶋大明神に見立ててそれを祀ったのが起源と伝わります。

   
御燈明は、ろうそくに灯りを燈すことで大神様の御照覧を仰ぎ、線香を焚き、その煙で体全体さすり、身についた一切の罪穢れを払い除き、大神様の尊き御加護(ご利益)を授かるためのものです。

  
世の中が新型コロナウイルスによりたいへんな情勢となっておりますが、みなで協力して乗り越えていきたいですね。