武蔵の引導石(むさしのいんどうせき)

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宮本武蔵は62歳でなくなるまでの5年間を、熊本で過ごしましたので、葬儀も熊本藩でとりおこなわれました。細川家より客分として招かれていたため、かなり盛大な葬儀だったと伝えられております。

 

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その葬儀の途中で、この引導石の上に棺をおき、泰勝寺の春山和尚が引導を渡したと言われています。(引導とは、死者が迷わず成仏できるように、僧侶が法語を与えること。つまり、死んだことをわからせる儀式のことです。)泰勝寺は、細川家の菩提寺として知られていて、残念ながら寺はもう残ってはいないのですが、この引導石のすぐ近くにある立田自然公園のなかに、その跡地があります。

 

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引導石を説明した木碑。単なる植え込みだと思って、知らずに通り過ぎてしまう人が多いのではないかと思います。

 

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このへんの黒髪四丁目のあたりは非常に道が狭く、バスの通行は困難となります。この道を通る必要がある史跡としては、立田自然公園やリデルライト記念館などがありますが、おそらくバスツアーなどでは飛ばされてしまうことかと思います。観光タクシーをご利用いただければ、歴史背景などを語りつつ、さまざまな史跡をご案内することができますよ!

 

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