夏目漱石旧居(旧大江村、第3の家)

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小説「草枕」では、漱石の小天温泉(おあまおんせん)への旅行がテーマになったとされていますが・・・。

 

それがここ!第三旧居から出発されたと言われています。

 

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この第三旧居は、旧大江村にあったものを、昭和47年にここ、水前寺動物園跡地に移築したものとなります。熊本市では、内坪井の第五旧居を夏目漱石記念館として位置づけていたために、第三旧居は長らく公開されることがありませんでした。管理人を配置するのにも予算がかかるのですから、仕方のないことだと思われます。

 

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第五旧居(内坪井旧居)が熊本地震で被災して、内部公開ができなくなったため、急遽、熊本市はこの第三旧居(大江旧居)に管理人をたてて、一般公開することにしたようです。夏目漱石生誕150年という節目にあたる今年にこの第三旧居をみることができるというのは、すばらしいことだと思います。(ちなみに去年が没後100年でした。)

 

大江旧居の庭先で、漱石先生を囲んで集合写真を撮影したものが残っていますが、それを撮影したのが、この廊下です。当時はもちろん、このガラス窓はなく、雨戸があるのみでした。(当時、国産のガラスなどありませんでした。)

 

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この写真ですね。左から2番目が夏目漱石です。いろんな漱石先生の写真が展示されていましたが、ご友人さんが撮影したとされる、漱石先生が寝っ転がっている写真なんかもありましたよ!

 

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解説パネルが展示されていて、夏目漱石の足取りをたどることができます。おそらくは被災した第五旧居から持ってきたのだろうな~と思うと、複雑な思いです・・・。

 

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当然ながら鴨居がとても低いですので、身長の高いかたは気をつけてくださいね!わたくしの身長もけっして高いほうではないですが、ぶつかるスレスレです。明治時代の日本人の平均身長が155cmくらいということですので、これくらいでも大丈夫だったのでしょう。夏目漱石は身長159cmだということですよ。

 

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外観。さきほどの漱石先生が集合写真を撮った場所ですね。

 

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入り口。左手は駐車場になっています。

 

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すくなくとも、第五旧居の復旧までは公開されているとのことでした。ただし、第五旧居の復旧後に、この第三旧居が公開されたままになるのか、ふたたび公開中止となるのかはそのときの熊本市の判断になりますので、わかりません。ご覧になりたいかたは、なるべく急がれた方がよろしいかと思いますよ。

 

【熊本市/経済観光局 文化・スポーツ交流部 文化振興課】 夏目漱石大江旧居(第3旧居)を公開しています!

https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=12987&class_set_id=2&class_id=186