乙姫子安河原観音/子宝祈願・子授かり

 

昨今の晩婚化もあって、子どもをなかなか授かれないご夫婦が多いと聞きます。不妊治療もたいへんお金がかかるそうで、なんとしても子宝を授かりたいと、多くの方が悩んでいるようです。

 

そんなご夫婦のために、今回は子宝祈願の観音様をご紹介させていただきます。

 

 

ご神体が河原に鎮座されている、とは・・・?

 

はい、今回ご紹介させていただく乙姫子安河原観音は、「河原の底にいらっしゃる」観音様なのです。

 

 

階段で河原まで降りて、間近で拝観することも可能ですが、踊り場の部分から上から拝観することもできますよ。

 

わりと急な階段ですので、動きやすい靴で拝観なされてください。

 

 

ご神体である観音様が、仰向けにねそべっている形になっております。この河原で石を拾って股間にはさんで寝ると、子どもを授かると言われています。黒い石なら男の子、赤い石なら女の子の授かりに御利益があるそうです。

 

また、石をご神体の上に乗せる参拝の仕方をなされる方もいたりするとか。

 

 

なお、日本の奇岩百景(登録番号102/2016年12月登録)にも登録されています。

 

 

阿蘇乙姫 子安河原子安河原観音 由来

乙姫子安河原観音様「子授かり安産」の守り神として、 広大な慈悲の姿で乙姫川の上流・子安川のこの地に鎮座されています。 上向きに寝た女体の形をした自然石で、胸から股の辺りまでを表し、それが観音様のお姿というのである。
約1500年前、神功皇后の安産を祈られたと伝えられ、また近くには大正天皇の御降誕の折、阿蘇大宮司は七日七夜、ご安産を祈られ、その御神石を宮中に奉持し金五円を宮中から下賜された。(明治12年) このように古来から皇室の尊信をはじめ、地域の尊崇を集めて参拝者が絶えない。
子供の欲しい人はここに来て川石を持って帰り股にはさむと必ず子宝を授かると言い伝えられている。
 祭日は毎年5月8日である。(乙姫子安河原観音公式HPより)

 

 

掲示板にはお礼の手紙や新聞の切り抜きなどでいっぱい。それだけ御利益があったということなのでしょう。

 

 

祈願成就後のお礼参りのさい、子宝祈願のために自宅に持ち帰った石は、こちらに返すことになります。赤石と黒石の比率は、ちょうど半々くらいかな~というところでしょうか。

 

 

子宝祈願ということで、絵馬もすこし小振りなものとなっておりました。

 

子宝を願うご夫婦は一度、ご参拝なさってみてはいかがでしょうか。